小学生と親子で富士登山が成功する方法について相談が多数来ています。
何をどう準備すればいいか悩むところだと思いますが、
私たちが考える成功の秘訣について書いてみました。
まずご理解ください
この記事を読むのは90%以上お父さん お母さん など大人の方だと思います。
つまり多くの小学生のお子さんたちは、自主的に富士登山に行きたい!ではなく
連れて行かれるという状況だということです。
それも、登りに6時間以上 下りに3時間以上 というとても過酷な環境にです。
この状況で、お子さんに楽しんでもらうためにも、お父さんお母さんのしっかりとした準備は必須です!
親子で登山する場合、登山装備準備にはコツがある
小学生くらいのお子さんを連れて行こうと考えている方、
お子さんにも同じ装備を揃える必要はありません。
一番大事なことは2つです。
(1)出来るだけ子供の荷物を減らすこと
(2)カラダにあった装備を準備するです。
疲れたり、体に合わない道具を利用すると
言い方は悪いですが、登山途中にグズりだしてしまい収集がつかなくなります。
富士登山を成功させるためには、荷物を減らす・しっかりと装備を選ぶ、ことが大事です。
親子で登山する際、親が子どもの荷物を持って、子どもはできるだけ手ぶらになるよう工夫する
ザックやストックはお父さんお母さんが持ち、子どもたちの負担を少なくすると、より登頂率は高くなります。
お子さんの荷物と言っても、使っていない時の雨具や防寒着程度です。
大人にとってはぜんぜん負担ではありません。
子どもだけで、登山をする場合は出来る限り小さな重たくないリュックサックを利用しましょう。
ストックも1本でも問題ありません。
主要な登山の持ち物リストを見てみましょう。
★印には、工夫できるポイントを簡単に書いておきました。
[table id=8 /]
主要な登山用品、子ども用はどうやって選べばいいか徹底的に解説します。
必要な道具、どんな物を選ぶといいのか具体的に説明していきます。
登山靴のポイント
子どもの登山靴は、試し履きを必ずしてサイズを確認すること
靴のサイズについて説明します。
登山靴は大人用のサイズと子供用のサイズがあります。
同じ23センチでも以下の写真のように差があります。
大人用はゴツイです。重たいです。
特に中学生は足の長さは大人と同じ位あっても幅が極端に狭いことがあります。
レンタルするにしても、注文する前に必ずどこかで試着することは必ず行ってください!
▶︎▶︎▶︎▶︎▶︎神戸アウトドアのレンタル靴を確認する(キッズ用)
ハイカットの靴は子どもにとっては重くてストレス!ミドルカット、ローカットがおすすめ!
一般的に登山ではハイカットが良いとされています。
が、普段運動靴しか履かない子供たちにとって
ハイカットの登山靴は重くて動きにくくとてもストレスになります。
子どもたちは普段から運動もしていて、実は大人よりも足腰はしっかりしています。
そのため、ミドルカット・ローカットでも大丈夫です。
登山靴の素材に注目!防水透湿性に優れていれば、快適に登山できる
靴の素材を確認してください。
透湿性があり、防水機能のある物がより快適に登山することができますよ!
わからない場合は、お店の人に聞いてみてください。
ほとんどの登山靴は防水透湿性を兼ね備えています!
▶︎▶︎▶︎▶︎▶︎どういうものが防水透湿性なのか、神戸アウトドアのサイトでは写真で確認できます!
★ザック
もし仮にお子さんに持たすのであれば、ウェストベルト・チェストベルト・ショルダーベルトが付いたものが良いです。
あと、大人用を購入すると、とても大きいため、サイズが合わないケースが多くあります。
ご注意下さい!!
★雨具
雨具は富士登山には必須です。
小さなお子さんはキッズ用を
150センチ前後のお子さんは女性用のSサイズを着用することも可能です。
選ぶときには以下のことを注意しましょう!!
1,上下セパレートタイプであること
2,防水透湿性のある生地であること
3,フードが付いていること
ではもう少し詳しく紹介します。
1、上下セパレート
上下が別れたタイプの雨具であるということです。
こういった感じです。
上下がつながったタイプ(コンビニの雨具)などは動きにくく登山には向いていません。
2,防水透湿性のある生地であること 3,フードが付いていること
登山中は汗をとてもかきます。
少しでも雨具の中を快適に保つために湿気を外に出すことがとても大切です。
と同時に雨を防ぐ防水性もとても大切になります。
その他、しっかりとサイズを調整できるヒモがついていたり、フードがあること。
など機能がしっかりと揃っていることが大切です。
★防寒着
防寒着って何!?!?という質問を良く受けます。
それは暖かくなる服です。具体的にフリースやダウンジャケットなどです。
ただ、リュックに入れて登るので、「軽い・保温性が高い、小さくなる」 ものがおすすめです。
登山開始(5合目付近)ではTシャツです。そして8合目に近づくと寒くなり、防寒着を着用し、
山頂でのご来光を待つタイミングでは防寒着の上から雨具を着用して寒さをしのぎます。
みなさんのタンスに入っている量販店のフリースでもOKですが、登山用は乾きやすいので
1日目に着て汗で濡れていたり、雨で濡れていても翌日はほぼ乾いているでしょう。
★スパッツ
スパッツとは足首の周りに着用するカバーです。
これを着用することで小石や砂、雨が靴の中に入りにくくなります。
特に富士山は火山灰が多く、下山時に靴の中に大量の砂が入ってきます。
足の裏に小石が入るため、とても歩きにくくなるため、必須のアイテムです。
★ストック
あれば楽です。ですが、子供さんのおもちゃになる可能性や逆に邪魔になる可能性もあります。
2本あるのでお父さん・お母さんが一本子供さんに渡すのもひとつの方法でしょう。
★ヘッドライト
ご来光を見る・見ないに関係なく、必須にアイテムです。
お昼のみの登山であっても怪我をしたら動けません。そのまま夜になるかもしれません。
そういった点を考えて必ず持参するようにして下さい。
★帽子
キャップでも何でも良いです。とにかく日差しを防ぐことができる帽子を必ず持参しましょう。
富士山は日差しを防ぐ場所がほぼありません。そのため、とても強い日差しを常に受け続けます。
体力低下の原因となる日差しをしっかりと防げる帽子を持参するようにしましょう。
★手袋
手袋は何故必要か!?
理由は以下となります。
1,岩場で岩をつかむことがある。手のひらをサポート
2,山頂は真冬の気温、歩くときには手をポケットに入れると危険です。寒さ対策に!
ではどんな機能の手袋が必要か?
手袋は雨降りの中でも利用します。
そのため、防水・または防滴生地でできるている必要があります。
軍手でも良いのですが、濡れると寒さ倍増で逆に体力低下の原因となります。
必ず登山用の手袋をご利用下さい!
★ズボン
ズボンは何を着て行ったらいいの?登山用のズボンを買った方がいいの?という質問が多くあります。
答えはジャージで問題ありません。格好良く登りたい方は登山用のズボンを購入するのも良いですが
機能的にはジャージが一番よいです。
★シャツ
乾きやすいシャツがお勧めです。綿素材は汗でベトベトになり、山頂でとても寒くなります。
数百円で化学繊維のシャツが量販店でも売っています!
持ち物
的確な持ち物を持っていくことも必要です。
その他
子供さんを富士登山に連れていくことで困難を乗り越えたくましくなること間違いなし!ですが、
そのためにはお父さんお母さんがしっかりと準備をしてあげる必要があります。
一般的に登山用品店では買ってもらうことが目的です。
そのため、過度な情報(高い製品でなくては危険など)が提供されるケースもあります。
より的確な情報を得て、必要最低限の物を準備して富士登山を楽しんで下さいね!
また、不明な点はいつでも神戸アウトドアに聞いてもらってもOKですよ!!