富士登山のような長時間の登山では、登山前、登山中、登山後の体のケアがとても大切になります。では体のケアって一体どんなこと?
一番簡単な体のケアに「ストレッチ」があります。
ストレッチも登山前、登山中、登山後によって目的が少し異なります。
では具体的に紹介してみようと思います。
①登山前のストレッチ
登山前のストレッチの目的は怪我の防止です。
登山前には体全体の筋肉が固くなっています。固いまま激しい動きをすると、
簡単に筋肉の繊維が壊れて怪我につながります。なので時間をかけてケアを行う必要があります。
まず、ラジオ体操のような全身運動を行い、その後、各部分の筋肉ストレッチを行います。
登山は歩く動きなので、足だけのストレッチでいいのでは?と思われる方もいると思いますが、
不安定な足場を歩くので、バランスをとるために全身の筋肉を使います。必ず全身のストレッチを行いましょう。
②登山中のストレッチ
登山中のストレッチの目的は持久力の向上と怪我防止です。
登山を続けていると段々筋肉に張りが出てきます。これは筋肉に疲れがたまり、固まってきている状態です。
この状態のまま放っておくと、急な動き(こけそうになって踏みとどまったり)で怪我になる可能性が大きくなります。
また、ケアを怠るとその後長い時間の登山に筋肉が耐えられなくなります。
なので、気づいた時に張りを感じる場所を時間をかけて伸ばす。というのが、登山中のストレッチです。
③登山後のストレッチ
登山後のストレッチの目的は疲労回復です。
登山後に全身のストレッチを行うことで、翌日からの激しい筋肉痛が軽減されます。
お風呂に入って筋肉を十分に温めて伸びやすくしてから全身時間をかけてストレッチをすると効果的です。
※ストレッチの時間(パーツごと)
ストレッチをする際には各部分ごとに40秒近く時間をかけて行って下さい。ただ、無理をしないことが大切です。
※ストレッチの時の呼吸法
深く呼吸することを心がけて、ここからは伸びて痛いなという部分からは息を吐いて下さい。
普段から運動している人でも、プロアスリートでも、運動前にはストレッチをかかしません。一度山に入ると怪我をしてしまうと、
下山もままならない状態になります。しっかりとストレッチをして安全登山を心がけましょう。