富士登山では暑さと寒さに早め早めに対策することが大切です。
暑くなると汗をかき、衣服が濡れて体温低下の原因になります。
寒さの対策を怠ると、低体温症の原因となったり、体力の急激な低下の原因となります。
出来る限り脱ぎやすいウェアを着用して、頻繁に着替えを行うのが基本です。
ではどういったウェアをいつ着るのかを例をあげて説明していきます。
1,富士登山に出発ー5合目
重ね着の基本は上着の着替えです。
上着に着るものとして、シャツ+防寒着(フリースなど)+雨具が基本となります。
登山開始時はシャツのみを着用してその他のウェアは登山リュックの中に収納しておきます。
2,7合目前後~8合目 休憩しているとひんやりする
7合目から8合目にかけて休憩をするたびに体が冷えてくると感じるようになります。
休憩時間が長かったり汗が引いてしまった場合はシャツの上に防寒着(フリース)を着用して下さい。
3,山小屋宿泊
山小屋に到着したらシャツを着替えます。その上から防寒着を着用して暖かくします。
4,夜間登山 山頂へ向かう
夜間登山にスタートする際は気温がとても低いので防寒着の上から雨具のジャケットを着用します。
登山を再開してから15分程度たつとまた暑くなってきます。
汗をかき始めたら雨具を脱いで体温に合わせた格好になって下さい。
雨具を脱いでも暑い場合はさらに防寒着も脱いで下さい。
5,山頂でご来光を待つ
山頂に到着したらご来光を待ちます。この頃の時間はだいたい午前5時前です。
とても寒く気温は地上の真冬並になります。
ご来光を待つ間は体を動かさないため、とても体温が下がります。
すべてのウェアを着用して体温低下を防ぐようにしてください。
6,お鉢めぐり
ご来光が済んだら一気に気温が上がってきます。
また雨具を脱いだり、防寒着を脱いだりして体温調節をして下さい。
7,下山する
下山時にはシャツ姿が基本になります。
それぞれの体温に合わせて調節して下さい。
その他1、雨が降った時(気温が高い)
気温が高い中で雨が降った場合はシャツの上から雨具を着用します。
その他2、雨が降った時(気温が低い)
山頂付近などで雨が降った場合は防寒着の上から雨具を着用します。
暑さ寒さを我慢すると今は良くても後からジワジワと後悔することになります。
富士登山では時間に十分余裕を持って頻繁に着たり脱いだりを行って下さい。