高山病についてや、高山病の対策について富士登山前に予備知識を得てから登山に出かけたとしても、急に調子が悪くなってしまうことがあります。
高山病はどれだけトレーニングをしている人でもなり得ることですので、高山病の症状が出てしまったときは、自分の体調としっかりと相談すべきです。
今回は、高山病の症状が富士登山中に出てしまった場合にどのように対処すべきかをお話します。
下山しないと症状はよくならない可能性が高い
高山病の主な症状である、頭痛がする、気持ち悪くて吐き気がするという症状は、そのまま登山を続けても良くなることはありません。
しかし登山を中止して、下山を開始することで症状がましになり、よくなることはあります。
高山病かもしれないという症状が自分に出てきた場合には、下山をするという決断を早めに決めるようにして下さい。
山から降りるのも体力が伴います。
頂上まで無理して登っても、今度は下山が待っています。
下山できる体力を残したうえで、このまま登山を続けるべきか、しっかりと強く決断し、判断して下さい。
山小屋では助けてもらえないと心得よ
山小屋で少しくらいなら、休ませてもらえるかもしれないと思っている方が多いですが、甘いです。
山小屋は登山を続ける方が有料で休憩する場所になるので、無料で少し休むということは基本的にできません。
万が一の場合のみ手伝ってもらえることがある可能性はありますが、殆どの場合、山小屋の方もとても忙しくしていますので、
助けてもらえると甘えないようにしましょう。山にいる間は、自分のことは自分で責任を持つことが重要なのです。
富士山は逃げない、諦めも肝心
頂上でご来光を見たい、頂上まで登りたい等いろんな気持ちがあると思いますが、ご自身の体力をしっかり観察しながら、
体調管理をしながら登っていきましょう。
もし途中で高山病のような症状が出て、体力的に難しくなった場合、無理をしないで諦めることが肝心です。
次のときなら、サクサク登ることができるかもしれません。
体力の限界まで頑張るというのではなく、楽しく登山できるでベル程度で決断は早めに行いましょう。
富士山は逃げません。チャンスは何度でもあります。
高山病の症状が出てしまったら、絶対に無理をしないことがご自身のためです。
無理をしても辛い思い出しか残ってくれません。
何度か挑戦することも楽しみの一つです。
ぜひ無理せず楽しい富士登山の機会として下さい。