富士登山体験記|小学生の息子と登頂できました。

現在のあなたのことを教えてください!

46歳、男性、本格的な登山歴はほとんどありません。

年に数回、神奈川県の丹沢周辺のハイキングコースとなっている山を登ることがあります。



富士登山をした当時のあなたについて教えてください。

46歳の夏に、家内と小学校5年生の長男の3人で富士山に登りました。

登山ルートは須走口5合目からです。
このルートを選んだのは自宅からのアクセスもよく、合目ごとに山小屋があったからです。

この須走口5合目のルートは登山シーズンにはかなり混雑すると聞き、
初心者であった私たちは少し躊躇しましたが、
利便性が良い点がポイントとなり、選んだ次第です。

なぜツアー参加するのでなく、個人で計画したのか教えて下さい。

この富士山登山は個人で登山しました。

家族3人で登ったのですが、小学校5年生の男の子がいること、
私と家内も初めての富士山登山ということもあり、
登山ペースが全く読めず他の人に迷惑をかけたくないという点から
ツアーではなく個人での登山を選びました。



登山日程について教えてください。

8月の初旬に1泊2日で登りました。小学校5年生の男の子がいるため、
登山ペースはゆっくりめに設定をしました。お昼過ぎに須走口5合目をスタートし、
途中休憩を一般的なスケジュールよりも多めに取りました。

通常は6合目は1時間程度で到達するようですが、私たちは2時間ほどかかりました。

スケジュールを組む際は、山小屋の宿泊を8合目と本8合目のどちらにするべきか
非常に悩みましたが、7合目を過ぎて3,000m当たりを過ぎるころから
体力が急激に低下するとのアドバイスを知人からもらったこともあり、
初日は8合目の山小屋に宿泊して、子供の体力を回復するプランとしました。

プランでは夕方6時すぎに山小屋に到着する予定でしたが、
実際には子供の頑張りもあり、8合目の山小屋に到達したのは夕方の5時頃です。

山小屋では早めに就寝し、翌日のご来光に備えました。
2日目はご来光を見ながら登山を開始し、途中、本八合目、
八合五勺、9合目でそれぞれゆっくりと休憩をとり体力を回復させ、
また足の痛みを和らげながら登山を続けました。

吉田・須走口山頂に着いたのはお昼頃です。
当日はとても天気が良かったので下界の景色がとても良く見ることが出来たので、
山頂でもゆっくりと休憩をしました。

下山は登山よりも時間がかからず、スムーズに下山出来ました。

事前の準備について教えてください。

私たちは、日常的に登山を楽しんでいませんでしたので、
登山用品は一式レンタルしました。
私と家内は7点セット、息子はレインウェアとヘッドライトをレンタルしました。

神戸アウトドアのスタッフの方のアドバイスで、息子の荷物は親の私がすべて
持つようにしました。
息子は身長が150センチのやせ形でしたので、
レインウェアのサイズ選びに困り相談させてもらいました。

女性用のSサイズであれば問題なく着用できるだろうということで
不安でしたがSサイズをレンタルし、届いたときに着せてみました。
少し大きかったのですが、スタッフの方がおっしゃる通り、手首や足首のあたりも
調節できるレインウェアだったので、大きめで問題ありませんでした。

女性用のレインウェアを男の子が着るということなどで
レンタルを注文するときに「男の子が着ても問題ないカラーで!」とお願いし
ブルーのレインウェアが届き安心しました。

息子の分の靴は心配だったので、レンタルしないで
登山靴を購入しました。

家族3人共に
レンタル以外の服装は、Tシャツとスポーツ用のズボンでした。

その他、汗をかいたときの着替え用のTシャツ、
替え用の靴下、乾きやすいタオルやレンタルしたレインウェアやフリースを
リュックの中に入れておきました。

登山にあたり持参した食べ物は、
カロリーメイト、チョコレート、飴、プリッツなどです。

登山を開始する前に昼食は須走口5合目で済ませましたので、
しっかりとした食べ物は持参していません。

日頃、運動をほとんどしていませんでしたので、
私は富士山登山を計画した1か月前から早朝のウォーキングや
室内でのエアロバイクなどをして体力をつけるようにしました。

持ち物は、携帯用ラジオ、スマートフォンの予備バッテリーなどを持参しました。

私は小さい頃から星が好きでしたので、
宿泊する山小屋で星空を眺めるために双眼鏡を持参しました。

持ち物はリュックに入れていきましたが、もともと、腰痛持ちであることから
荷物は最小限にとどめるようにし、食べ物や飲み物などは少し高いですが
現地で購入できるものでもあるので、持参はしませんでした。

雨などの天候に備え、替えの靴下は少し多めに持参しました。

登山当日の服装はどのようにしましたか?

登山開始時は、真夏という事もあり、上はTシャツ、
下はスポーツ用のズボンに登山靴という服装でした。

6合目までは少し熱いくらいでしたので、首に汗ふきようのタオルを巻いて登りました。
しかしながら、本6合目を過ぎるあたりからは少し肌寒くなってきたので、
すぐにフリースを羽織りました。

8合目の山小屋に到着した夕方には完全に寒くなってきましたので、
レインウェアを風よけに着ました。
これだけで十分あたたかくなりました。

山小屋ではしばらく星空を眺めていましたが、フリースを着ていれば十分でした。

翌日の早朝から山頂を目指し、お昼頃に到着しましたが山頂では
きつい山道を登っていったこともあり、少し汗をかきましたので、
Tシャツの上にフリースという服装で十分です。

また、汗ふきようにタオルを首に巻いていました。

下山時もTシャツ、フリースを着て降りて行きましたが下に降りるにつれ、
暑くなってきましたので最終的にはTシャツのみを着ていました。



当日の天候の変化について教えてください。

当日の天気は総じて良い天気に恵まれました。

登山開始時はうす曇りでしたが、6合目を過ぎるあたりからは快晴になり、
とても景色が良かったです。

2日目の山頂付近でも天気が良く下界の景色は最高に素晴らしかったのを覚えています。

下山時も天気は良かったのですが、下界に近づくにつれとても暑くなり体力的には厳しかったことをおぼえています。

思い出話をお願いします!

今回の富士山登山は初めて家族3人で登ったという事もあり、
家族3人、励ましあいながら登ったのでとても良い想いでになりました。

小学校5年生の長男は自分なりに頑張り、我が子ながらとても頼もしく感じることが出来ました。

心に残っていることは、8合目あたりまでは、それほどきつくは感じませんでしたが、
本8合目を過ぎたあたりから急にきつくなり体力が低下していきました。
登山道を10メートルほど登ることもとてもきつかったことをおぼえています。

また、山頂に近づくにつれ、急激に斜面がきつくなり、
また岩肌が多い山道は小学校5年生の長男には少し厳しかったようです。

当初、下山に関しては全く心配をしていなかったのですが、
実際に下山を始めると足首にとても衝撃がかかりかなり足が痛くなったことが
とても心に残っています。



初めて富士登山に挑戦する登山初心者の方へアドバイスをお願いします。

最近では、富士山登山にあたり、日帰りで挑戦をする人が増えていると聞きます。

私の経験では富士山は最低でも1泊二日くらいかけて、
体力を温存しながら登らないととても危険だと思います。

また、子供がいるような場合には高山病になる場合もありますので、
大人のペースで登山計画を立てるのではなく、
ゆっくりめの登山計画を立てることが良いかと思います。

登山準備にあたっては、
心配だからと言ってあれもこれも持っていこうとする人がいますが、
富士山では各合目に山小屋がやり、食べ物や飲み物などは
こちらで手に入れることが出来ます。

荷物が多いと体力を奪われてしまうので、荷物は最小限にとどめた方が良いと思います。
私は星が好きでしたので、山小屋で星空を眺めていましたが、
富士山で見る星空は格別です。

天気の良い日に登られた方は是非、星空を見上げてみて下さい。