登山で意外に大事なのが、下着（パンツやシャツ）です。

汗を大量にかく登山では、下着の材質によって極端な体力消耗や低体温症の原因となる場合もあります。
そういった点から登山でもっとも注意すべきことのうちの一つといえるでしょう。

どんな材質がいいか

シャツや下着の材質は化学繊維（ポリエステル）を選ぶようにして下さい。
素材表示に綿やコットンが入っていないものを選んで下さい。

化学繊維を選ぶ理由

化学繊維はとても乾きやすいため、シャツに付いた汗や雨の水分で、肌がベタついたり、体温を低下させる問題を回避してくれます。
一方、綿やコットンは水分を保持するため、体温低下の原因となります。必ず化学繊維（ポリエステル）のシャツを使用してください。

化学繊維は汗を吸わない？

かつて化学繊維は汗を吸わずに、肌が常にベトベトになるものでした。
ですが、近年の化学繊維シャツはよく汗を吸収し、水分を拡散して乾燥しやすい素材になっています。

具体的な商品

モンベルのジオテックTシャツ
ユニクロの化学繊維シャツ
パンツもユニクロなどの化学繊維の物

以上のような物が比較的安価でおすすめです。

ヒートテックは向いていない

稀に富士登山などで、ヒートテックを着用する登山者がいます。
ところが、ヒートテックは登山には向いていません。ヒートテックに含まれるレーヨンという素材が
高い水分保持機能を持つため、なかなか汗などが乾かずに、体を冷やしてしまいます。

富士登山では１日同じ服装で歩き続けます。下着は体に密着しているため、機能の影響を一番受けてしまいます。
そういった点で特に機能を重視すべきアイテムです。
安全だけでなく、不快な登山にならないためにも、「素材」に注意して下着を準備して下さい。