富士登山 | 登山の服装の選び方/素材について

日帰りであれ、一泊二日、二泊三日などどの山へ出かけるということであっても基本的な服装の選び方は同じです。

ただ登山に関しては重ね着が必要になってくるので、重ね着のバリエーションを増やしたり自分で天気や自分の体の様子に合わせて自分自身で判断していろいろ着用する服を変更していく行く必要があります。

キーワードは重ね着です。

暑くなったらすぐに脱ぐことができて、寒い時にはすぐにさっと着ることができる服を自分で選んで準備していく必要があります。
温かいまま保つのは簡単ですが、暖かくするのは結構難しいのです。

以下の要素をうまく組み合わせて個人個人で調節を行ってください。

機能

機能というのは着用する洋服の素材、また作りによる機能なども含まれます
収縮性、速乾性、紫外線予防機能、防臭機能、虫刺され防止など様々な機能があります。
またポケットがあるのか、ジッパーがあるのか、フード付きか?空気を出すための機能があるかなども、登山の洋服を選ぶうえで考える必要がある機能になります。

質量を選ぶか、快適性を選ぶか?

機能性を重要視する人もいれば、快適さよりも質量を重要視する人もいます。
両方試してみてからでないとなかなか選択が難しいかもしれません。
どちらのほうがいいというのは、個人差があるからです。

では、まず重ね着できる洋服の布の素材について学んでみましょう!

ウール(羊毛)

チクチクして着られないなんて言う方もいるかもしれませんが、最近はウルトラファイン-メリノウールというチクチクしない布の素材があります。メリノウールは自然の素材なので透湿性があって乾きやすく、体臭もにおいにくい機能があります。
この素材で靴下や帽子などの、肌に直接触れるものが作られています。
お肌がかなり敏感な方は避けがちで、値段も高いので、これらの機能が優れていてもなかなか選択肢の一つになりにくくなっています。

ポリエステルやナイロン

これらの素材は速乾性にとても優れていてとても丈夫です。これらの素材で作られたズボンやシャツはかなり登山向きと言ってもいいでしょう。
中には、これらの素材が冷たくてべとべとするという人もいますし、他の素材よりもにおいやすくなると考える人もいます。

シルク

水分を肌からゆっくりと取り除いてくれますが、この機能のおかげで多少涼しい場所での活動には適していると考えられています。肌触りもよいのですが、臭いやすい素材であり、長時間の太陽の光により痛むことがあります。

コットン(綿)

登山経験がある人から、「綿素材のものは登山には不向きだからだめだ!」なんて言われることよくありますよね。
でも結構快適なのは綿素材です。軽い運動になら向いていますが、長時間使うのは少しきついかもしれません。
綿素材は水分を蒸発させる機能が少ないので一度濡れてしまうと乾燥しにくいです。
肌に一番近い部分では、ウールか化学繊維の素材でできたものを選択することがとても重要です。