富士登山 | 高齢者と一緒に富士登山登頂する為に大切なこと

数え年70歳以上の方だけが体験できるスペシャルな企画が富士登山に隠されていることをご存知ですか?
70歳超えて富士登山なんて、絶対に無理!とあきらめている方、多いと思います。
私も実際高齢者の家族が、いきなり「富士山に行ってくる!」と言い出したら、止めるかもしれません。
でも、今から少しずつ準備して練習を重ねれば、実は無理なことではないかもしれません。

芸能人のタモリさんも、実際に70歳以上で富士登山に挑戦し、「高齢者登拝名簿」に記帳したようです。
この名簿には、数え年70歳以上にならないと記帳ができないそうなので、
とても特別な感じがしますね。実は1957年くらいから始まっているみたいで、ここ数年では2か月の登山シーズン中に1000人以上の
70歳以上の方が記帳されているみたいです!

今夏の富士登頂、70歳以上は1086人 /静岡 毎日新聞2015年12月24日 地方版
富士山本宮浅間大社(富士宮市)は、富士山に今夏登頂し記帳した「高齢登拝者名簿」をまとめた。
数え年で70歳以上の高齢登拝者は1086人(昨年比7人減)に達し、6年連続で1000人を超えた。男性846人、女性240人だった。
最高齢は茨城県筑西市の95歳、大久保敏行さん。女性の最高齢は福島県いわき市の89歳、深町弘子さん。ともに9回目の登拝だった。
上位10人で最も登拝回数が多かったのは東京都日野市の87歳、生沼和彦さんの46回だった。
高齢者記帳は1957年に始まり、59回目。記帳所は、奥宮(富士宮口・御殿場口)と久須志神社(須走口・吉田口)に設けられ、代理署名は受け付けていない。【高橋秀郎】

今回の記事では、高齢者の方が富士登山に挑戦する際、大切なことをまとめてみました。

 

普段から定期的な運動をしておく

一番大切なことは、普段からしっかりと運動をしておくことです。
無理なことをしても体に負担がかかるだけで、健康なための運動というよりも、
体を壊すための運動になってしまいます。
何も定期的に運動を行わず、急に富士登山に挑戦するのも大きなリスクがあり、

家族も心配するのでそういったことは控えたほうがいいです。
毎日30分歩くことから始めてみて、少しずつ歩く距離を増やしていきましょう。
もし可能であればスポーツクラブなどで専用のトレーニングメニューを作ってもらうのも効果的かもしれません。
普段、農作業など行っているから大丈夫と甘く考えることなく、
しっかりと「歩く」ことができるように、練習を重ねましょう。

 

余裕のあるスケジュールを組む

富士登山はツアーなどに参加するとだいたい長くても2泊3日程度のスケジュールで行われますが、
もしツアーに参加しないのであれば、できるだけ余裕のあるスケジュールを組むようにしましょう。
一般的にインターネット検索などで出てくる富士登山のスケジュールは、標準体力がある若い方向けが多いような気がします。
ご自身で計画されるのであれば、そういったスケジュールの2倍くらい余裕があるスケジュールを作成してみましょう。
長い方ですと1週間くらいかけて富士登山するみたいですよ。

 

一番体力がなく、歩くスピードが遅い人に合わせて歩く

実際に練習登山する機会があれば、登山のスピードに気を付けてみましょう。
最初からぐいぐい早歩きすると必ず限界が来てしまいます。
おしゃべりする余裕があるくらい、一生懸命登るのでなく、楽しく歩いて山登りする感覚を
大切にしましょう。
集団で登山する場合は、チームの中で一番体力がない方、歩くスピードが遅い方に合わせて登山してください。
一番遅くなってしまう方に先頭を歩いてもらうと調節しやすいでしょう。

 

装備の準備、練習もしっかり行う

しっかりとした装備を整えたとしても、登山装備を使い慣れていることが実際の登山では重要になります。
最近の装備は山登りがより快適になるようにかなり工夫された作りとなっています。
すべての機能を使いこなすことができなければ、せっかく高価な登山装備を購入しても無駄になってしまいます。
神戸アウトドアでレンタルできる登山装備には、詳しい使い方マニュアルだけでなく、実際どう使えるのかを説明したビデオも
ネットで放送していますので、これからも登山の機会が多くないようであれば、一度レンタルも検討してみるといいと思います。

元気な高齢者が増えていますので、ぜひご自身の思い出のためにも
挑戦してみてほしいなと思います。
ご家族の方も、そんな挑戦にすぐにストップをかけるのでなく、
一緒に楽しんでみてください。