富士登山 | 富士登山の魅力

はじめに

毎年7月から9月の間に約25万人の登山者が富士山を訪れます。
富士山はただ標高の高い山だけというでなく、様々な魅力があり、その魅力故にこれだけ沢山の登山者が毎年訪れています。
これから富士登山に挑戦しようと考えている方はその魅力を少しでも知ってから登ると更に楽しさも倍増することでしょう。

 

富士山の基本

標高 :3,776m

地形:富士山は溶岩や火山灰が積み重なり成形された「成層火山」です。
8万年前から1万5千年前くらいまで噴火を続けることで3000m近い高さまで至りました。
現在の高さは3776m。

登山道を除く8合目より上は、富士宮市にある富士山本宮浅間大社の私有地です。

 

世界遺産に登録

富士山は2013年に世界文化遺産として登録されました。
登録の理由は以下のような理由です。

1:普遍的価値
日本を代表する名山であるということ。
また葛飾北斎の富嶽三十六景などの絵画や古今和歌集などの歴史書にも描かれるなどの芸術的価値。

2:信仰としての富士山
また、古くから神と仏が宿る山として信仰の対象として登山が行われている点。

 

信仰の歴史

日本人は大昔、死者の魂は山を登り、山頂で神になると考えていました。
その後、仏教が広まることで、魂は山を登り、山頂で仏になると考えるようになりました。
やがて、人々は山は神と仏が共存するとてもありがたい場所であるとし、信仰心を持つようになったのです。
ただ、富士山がその中でも一目置かれるようになったのはその美しさからでした。
葛飾北斎や歌川広重らの絵により、多くの人々にその美しい姿が周知されることで、
信仰登山が民衆に浸透していき、信仰登山ツアーである「富士講」が広まっていきました。

 

景色

富士登山に行くほとんどの登山者ので目的はご来光だと思います。
真っ暗な中山頂にたどり着き、待つこと1時間弱。水平線が少しづつ明るくなり、燃えるような太陽の光が少しずつ顔を出してきます。
ご来光を見ると感動で涙が出る方もいます。中には人生観が変わったという人もいます。
吉田ルートを利用すれば8合目からでも十分ご来光を見ることができます。

そのほかに、影富士という素晴らしい景色があります。影富士とは朝日や夕日を受けて富士山の形が雲に写る状態で、
山頂に近い標高に上がらなければ中々見ることができない幻想的な景色です。この影富士をみるために何度も富士登山をする登山者もいるほどです。

 

最後に

富士山の魅力はもちろん、これだけではありません。
行ってみて初めて驚くことも沢山あります。
ただ日本一に登る!だけの目的でも、もちろんいいと思いますが、何かプラスアルファの情報を持って現地に行くと感じ方が変わってそれも良いと思いますよ!